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モテキ全4巻 久保ミツロウ









イブニング掲載







三十路、非モテ、派遣社員、無気力、マイナス思考

という、いい所がひとつない主人公が、急にモテ始めるという

ありそうで絶対にありえないストーリー



この手の本を読んで僅かな期待を胸に抱いても

大抵は期待を裏切られる結果になるものです



しかしこのマンガの凄いところは、非モテの人の心理描写が痛いほど的を射ていて、

秀逸なところでしょうか??


ダメなところも、誰しもが恋愛経験希薄な時に迷うような状況を

丹念に、丁寧に、絶妙な比喩と絵、その時の心理にあった音楽で表現しています




正直、モテない私のような人間は

本作のように美女と絡む機会など皆無なのですが


『もし、絡んだらどうなるうだろう??』


という仮説をモテキ、という漫画で表現しています





特に登場人物の


中柴いつか(活動的で男性っぽい純粋真面目っ子)
土井亜紀(美人で社交的なOLさん)
小宮山夏樹(美人で遊び好きで尻軽、妖艶)


という、主人公の相手となる女性のカテゴライズが最高に上手いです


大分類で分けられているので、

男性が判別する世の女性、これらのどこかに当てはまりそうで



個人的には、いつかチャンタイプが好きですが、

得意分野は夏樹チャンタイプです



久保ミツロウ氏、女性なのによくここまで男性心理を描けるなー

そこに感心します




『変』奥浩哉









奥浩哉のデビュー作であり、

GANTZが有名になるまではこちらが代表作でした。


画も非常に上手く、SFを愛している数少ない実力派の漫画家さんです



女の子のような男の子を好きな、超カッコ良くて高身長な男の子とのドタバタラブコメ




『気持ち悪いんだよ!ホモが!』

『俺はホモじゃない!佐藤が好きなんだ』




これは名物なセリフですね

このセリフに物語の全ては集約されていると思います。


こんな関係性のまま、運動神経バツグンでモテモテな鈴木君が、

女の子のような男の子の佐藤君を必死に追っかけ回します



その姿が SO CUTEでLOVELYなので、青年誌掲載にもかかわらず、

今でいうBL好きな女性にも支持を集めて居ましたね



僕も鈴木君もみたいにもてたいー




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『東京大学物語』江川達也








まじかる☆タルるートくん、等のヒット作で知られる江川達也氏の

1500万部を超える大ヒット漫画で、アニメ化、映画化もされました。



ほぼ全てに置いて極めて高水準の能力を持つ、自意識過剰な妄想家の主人公・村上と、

高校の同級生・聖母マリアのような水野遥とのぶっ飛んだ恋愛ストーリー




一見普通の恋愛漫画なのですが、斬新なところはタイトルの通り、


1 性に異様に貪欲な登場人物

2 東大生ばかりでみんな頭が超いい

3 心理描写重視で、みんなの勢いがハンパない


このような特性を持ちます。



『おいおいおいおい』


と突っ込みたくなるような展開と

心理&性的描写はいつものことですが


江川氏の勢いと心理描写は突き抜け加減が絶妙で

不思議な心地良さがあります。


そう感じるのは心理描写の言葉がある部分では的を射ており、

プラスして画のウマさに起因するからでしょうか??






自身に強い信念があり

各方面に激しい口撃を行う江川氏には賛否両論ありますが、

画も上手く、斬新な設定でもしっかり構成してヒット漫画を作る手腕は

認めざるを得ないと思います。



だって面白いですし、

人間臭い村上って好感が持てますから






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『赤灯えれじい』全15巻 きらたかし








大阪の街を舞台に、美人ヤンキーと、
モテない学歴もない金もない、ないない尽くしの男の恋愛模様を優しい画で描く

甘酸っぱさとやるせなさ、ドキドキなストーリーが重視の恋愛漫画界に、
リアルさと、少年視点からの繊細な心理描写を丹念に描くという手法で一石と投じた漫画


全体的に、画も展開もとても優しいです
貧乏で取り柄もないが時間はある男性の描写が非常に上手で


特に新鮮であったのが、全編完璧なまでの大阪弁

『うじうじすなや!』
『〜したらええねや!』

うん、ヒロインの話す言葉は気持ちいいです
僕も言われてみたい
そして言い返して喧嘩したい


そして、そのリアルな大阪弁を後押しするような環境描写の秀逸さ
下町や、一般家庭の現実的な暮らしをこれでもかって言うくらいに書いています


あそこまでちゃんと書いてくれたら、
ストーリーがグダグダでもキャラだけでなんとかなるってもんです、うん。


ラストは、

ワーキングプアーだっていいじゃないか!
どんなに辛くて報われなくてもいいじゃないか!
頑張っていればいいじゃないか!

傍に誰かいれば

という、将来への希望がない三丁目の夕日のような幸せなラストです。


うんー、傍にいない場合はどうすればいいんですかね。
ええーっと、本当にどうすればいいんですかね??




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◆『南瓜とマヨネーズ』全1巻 魚喃キリコ

想像上の甘ったるいクソ恋愛ばかりを拙い画力で無駄に描く少女漫画家とは一線を画し、 痛々しいくらいに現実を切り取り、画力もハンパない 。それもそのはず、実際に綺麗で恋愛の場数を踏んだような人です。

登場人物の中の男性二人を評し、『せいちゃんがいい』って子とは永遠に分かり合えない気がしますが、『ハギオはカッコイイ』って子とは酒が飲めます 。

ハギオはずっと価値の軸がブレないすげー奴なんです。

ハルチンなんか見ないで、是非。

※舞台が必ず吉祥寺や西東京で、
松本大洋と画風が似ているのは気のせいですかね??


◆さくらんぼシンドロームクピドの悪戯U 北崎拓






この方は、ひたすら恋愛漫画のみを描き、

単行本全巻甘酸っぱいです。

このような恋愛漫画は読んでも何の読後感もなく、

毒にも薬にもならないのが特徴でしょうか??


しかし、この作者が描いた中でも、

この章の麻生さんという突っ張った女性のキャラ、

“女”の不器用な出し方がグッと心に染み、

結構なヒットになったのではないでしょうか??



ピュアなキャリアウーマン麻生さん、

現実世界でもいればいいのですが・・・・。いても相手にされませんねw


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