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『キン肉マン』ゆでたまご








今更説明の必要もないでしょうか?


少年ジャンプ掲載


子供の頃、毎週ジャンプ、日曜のアニメとリアルタイムで見ていました。


プロレスという格闘手法で、

違う惑星からも参戦してくる超人が戦う格闘友情漫画



敵に悪魔超人、残虐超人、完璧超人など分り易い分類の超人がおり

ラーメンマンやバッファローマン等の架空だかすぐ溶け込めるキャラクター、

テリーマンやネプチューン等の実在の人物を基にしたキャラクター等もいて


読者全般に分り易い構成をしている

(※読者から投稿でキャラクターを決めるなど、当時としては面白い手法を採っていた。)





世界観は当初ギャグ漫画であったが、

シリアスな友情&プロレス格闘漫画へと変貌を遂げ


当時の女子プロ全盛の時代背景と重なって

現在の確固たる不動の地位を築いた伝説的な漫画





キンケシ、集めましたよ僕も(笑)

決め技の多くは関節系の技で、

当時、どうやって真似をしても上手く決まらなかった経験があります


中でも、今でも斬新なのが、必ずプロレス系の格闘で物語が進み、


何故かリーグ戦で戦い、何故かタッグを組んで戦うところでしょうか??

昭和の良さを現代に引き継ぐ、どこか懐かしい名著です




ちなみに、

キン肉バスターも、キン肉ドライバーも、相手を失神でもさせない限り、

現実には実行不可能です




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『東京命日』島田虎之介






あまりにもオサレ過ぎるアックス掲載




東京物語等で知られる小津安二郎の命日に墓参する人々にインタビューする

CM会社の新人の紹介から始まり、最後も小津の命日で終わる。




日本人で初めてカンヌ国際広告祭のテレビCM部門で銀賞を受賞した

伝説のCMディレクター杉山登志や、太宰治、寺山修司等の名前も作中に登場し、

昭和の香りと、届かない偉人の背中を追いかける悲しさも共有できます





アニメキャラのような絵柄であるが何処か懐かしい絵柄で、

映画的な手法や絵コンテで展開して行き、特徴的な人物の様々なストーリーが

終りに向けて凝縮していく方法を取る





ミニシネマを観ているような小粋でいて、悲しい不思議な読後感で、

イタリア、フランス、当時の良質な日本映画のような感じでしょうか??


芝居等が好きな人には響く、読み手を選ぶ作品です





いやー、こんな漫画家がまだ居るということが素直に嬉しいです


漫画喫茶で、隣でイチャイチャしている高校生カップル等気にせず読めました。


紛れもなく、オンリーワンである作者であり作品で、

後に『トロイメライ』で第12回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しています





物語のラスト、全てをかなぐり捨てたCF界の帝王・安土四十六が、

都会の荒地で、向日葵の種を巻きながら寺山修二の



『一粒の、向日葵の種まきしのみに、荒野を我の処女地と呼びき』



と、叫んでいた様子が個人的には好きです

ああいう姿がカッコイイ



その後、四十六が



『わがシャツを 干さん高さの向日葵は 明日ひらくべし 明日を信ぜん』



という風に詠っていることを願わずには居られません




漫画好きなら、芸術好きなら、是非。





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『スラムダンク』全31巻 井上雄彦








みんな大好きですね
ジャンプ全盛期の伝説的漫画

『バスケ漫画は流行らない』という定説を打ち破ると共に、
少年漫画のクオリティを遥かに凌駕するストーリーを出し歴史に残しました。



画が上手く、キャラクターの強みと弱味で輪郭を作るところ、遊び、コマ割り、
そして名言が散りばめられたこの漫画は各分野で懇々と語られています。

登場人物のバリエーションが多いので、
感情移入がし易いですしね



印象的であったのが、湘北高校のバスケ部の面々が
ヌルヌルの友達というよりは、仲間だと言うところです。

普段、
気が合うわけでもないし、仲が良い訳でもない、
けれど勝つ為には代えがたい頼りがいのある奴等

目的達成の為に集まり、協力、信頼し、好き嫌い関係なく団結して戦う
目的の為に手段があるようなとても素晴らしい集団で、正に組織論ですね


逆に駄目な集団とは、
気の合う好きな人々が集まってダラダラするのが目的なクラブ活動やサークル

これでは完全に目的と手段が逆になっていまい、気持ちの悪い集団です
建設的な目的なき集団は、非常に気持ちが悪いです

企業でもそのような集団を良く見かけませんか??



それとは違い、湘北高校のバスケ部は、各々の構成員の異質性により
数値以上のパフォーマンスを発揮する集団です

あんな組織を構成できたらそりゃー強いでしょう



うん、スラムダンクはいつ読んでも泣けますねしかし・・・。



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『寄生獣』全10巻 岩明均






ご存知の大ヒット作


増えすぎた人類を駆逐する為、

人類を捕食する特性を備えた寄生生物が突如現れ、

頭部に寄生して人類を捕食していく。


その中で失敗して右手に寄生してしまった、寄生獣・ミギーと、

宿主が必死に生き抜くストーリー




ありそうでなかった、アメリカB級映画のような設定

きっとこの作者でなければ、B級映画や売れないお笑い芸人のように、

勢いオンリーのアクション漫画になっていました。




しかし寄生獣は名作です


元々この作者、『風子のいる店』といった、

読者に考えさせるようなストーリーと俯瞰した視点からの展開を得意と

していましたが、


そんな方法論でこのような設定の漫画を書くから成功した感じです



分かりやすくいうと、

バイオハザードが主観視点の画面で進むのではなく、

必ず客観視点で画面が展開して成功したのと同じですね




ドギツイ残酷なシーンも淡々と、それでいてしっかりと描かれており、

主人公の相棒のミギーのドライで冷徹さが身に沁みます



『大人数で少人数に襲い掛かるのは賢い』

『寝過ごしたのは、身体が睡眠を欲していたからだ』



と、主人公の少年の美学やプライド、学校の常識等一切無視し、

ある意味凄く正しい正論を吐きます。


それを聞くたび主人公と一緒に『いや、まあそうなんだけどさ、ミギー』

と、新人社員に世間の常識を教えるように呟きたくなりますが、


まあ、美学や常識なんて、余裕のある人間の行為だよなーってのが分かりますね



全10巻、まったくダラダラせずにズバーっと読めるので、

読んだことのない方はオススメします



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◆『風の谷のナウシカ』全7巻 宮崎駿






映画の方が遥かに有名ですが、

映画の内容は2巻まででそこから先が7巻までふかーくふかくあります。



人類の進みすぎた文明の末、

汚染を撒き散らし“腐海”という人の住めない森を作り出したが、

その腐海は文明の作り出した汚染を浄化する為の装置であって・・・。



宮崎駿が世の中に最も言いたいことを、

この漫画に託して色々と言っている為かくも深い仕上がりとなっていて、

時折迷子になってしまいそうです。



本人は『漫画の才能なし』と言っているそうですが、

この漫画にも十二分にその才能は発揮されており、

紛れもなく名著の一つです


この人は、『ポーニョポーニョポニョ魚の子〜♪』なんてタイプではなく、

結構過激な人であることを知って下さい



漫画では身体がもげまくりです



終盤に向けて徐々にナウシカは神がかり過ぎてついていけなくなりますが、

健気にナウシカを慕う巨神兵が映画と違ってとてもかわいいです


『ママ オコッテナイ ウレシイ』


と、光線で人を消し去った後喜びます



でも、政略結婚したばかりの旦那様の身体を引き千切りながら質問する

男勝りなクシャナも捨てがたいです



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◆『AKIRA』全6巻 大友克洋






歴史に残る世界的な名作


俗に言う“AKIRAショック”とは、

『AKIRAだからこそ世界で流行ったが、AKIRAの後に世界へ続く漫画はない』

というジレンマを含んだ言葉でした

それを突破したのは、宮崎駿、ポケモン、NARUTOですね

心から尊敬します



近未来の2019年、大きなビルが立ち並び、
一方では荒れ果ててスラムと化した日本で、
国の指導による子供への人体実験が行われていて、
その子供が都市や国を破壊するほどの超能力を得てしまった。


そして・・というストーリー



最後には背景まで一人で描ききっちゃう画力はもはや目の娯楽です

そして、みんながおざなりにする超能力の根拠も

『ミジンコ程の生物が人類になれたのだから、
ミジンコには人類になりうる可能性があるわけじゃ。
ならば、人間ならどうか?』


と、超能力の出所をスッパリ説明し切ってしまう



例えばイチローは、
クラスメートとの成績差など意に介さずプロ一直線であっただろうし、
日本球界でも同僚とのポジション争い等の切磋琢磨というよりは、
球団の垣根を越えた戦いをしていたでしょう。


その後、
日本球界というよりは世界の選手との性能差を意識して取り組み、
今現在は現世に存在する選手ではなく、時空を超えた歴史上の人物と勝負をしています



とても真似出来ない、とんでもねーベンチマークですが、

大友克洋もそんな人です


今から30年も前の作品ですが、

どの漫画より鮮烈で新しく、どの漫画よりも圧倒され、

どの漫画よりもカッコイイです。



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◆『童夢』全1巻 大友克洋

僕が目にした漫画家の中でbPの人です

ご存知世界的な名作AKIRAの作者で、
各分野の著名人からリスペクトされていて、
特に“GANTZ”や“変”の奥浩哉氏等からは手本にすらされています


その偉人とも言うべき漫画家の出世作


団地で一人暮らしの老人がボケると共に超能力に覚醒し、
悪気はなく犯罪を繰り返してゆくが、やがて同じ超能者の少女に発見され、
追い詰められてゆくストーリー


このような設定はありきたりなように感じるでしょうが、
最初に始めたのはこの偉人です

とにかく、発想力とストーリーと画力が凄い
画力が凄いから、頭に思い浮かぶシーン全てが実現可能で、
結果として映画以上のクオリティに仕上がってしまいます。

ここまで上手いのは、
鳥山明や井上剛彦、松本大洋、岸本斉史くらいでしょうか??


いや、やはりこの人は別格ですね


出す漫画は必ず重版というのもいい


今読み返していても、
『よくこのコマ書く気になったなー』や
『自身があんだろーなー』っていうのが多く散見されます



アシスタント抜きで背景から全部書いちゃう偉人の作品を、
是非見てみて下さい


◆『鉄コン筋クリート』全3巻 松本大洋






センスの塊、松本大洋の出世作

良き古き町“宝町”の都会への過渡期を舞台に、
ヤクザ、警察、町の人間、外部の変革者、主人公との抗争を、
どの視点に偏るわけでもなく切なくも悲しく描く


主人公のシロとクロがビュンビュン街を飛び回る(本当に飛ぶ)
ところは当初『ええ?!』と違和感がありますが、
途中からは自分も昔は飛べていたような、羨ましい様な感覚に陥ります


心優しいシロ
頼りになるクロ

足りない部分の人類補完計画は穏やかに行われます


昔付き合ってた子が
『おーとーどーじょー』って話すシロが
凄いかわいいって言っていましたが、



僕は街の変化に否定的になりつつも受け入れるしかなかった
ヤクザ・ネズミ(鈴木)の、かわいがった後輩(木村)に自ら殺されるシーンが好きですね


『芝居じみてる・・・あなたはいつだってそうだ。鈴木さん。いつだって俺の考え見透かして・・・・』
『読みやすいからなァ、お前の場合。お前のそういう所、好きよ。』
『いつから気づいていたんですか?』
『生まれた時からさ。誕生こそ消滅の始まりなのだよ、木村君。ともあれ死ぬにはいい日だ。防弾は着てねえんだ。首から上は勘弁してくれよ。割と気に入ってんだよこの顔。』
『あんたは俺の目標だった・・・・』
『無益な目標だこと。』
『あんたに憧れてこの世界に入ったんだ。俺にとってあんたは・・・』
『これからバラすって相手を前にあまりベシャるな。教えたろ、木村』
『ハイッ』
『近くの川にハジキ捨てるようなドジ踏むなよ』
『ハイッ』
『硝煙のついた服はすぐ焼き捨てろ』
『女房子供は大切にな』
『ハイッ』
『大切なことなんだよ』


と、死ぬその直前まで後輩を気遣う姿勢にはココロが締め付けられ


本当、松本大洋はセンスの塊です

原作ありきな映像化は失敗が多いですが、
アニメの『鉄コン筋クリート』もかなり活かした作りですんで、
お暇があったら、是非

◆『ザ・ワールド・イズ・マイン』全14巻 新井英樹







“世界は俺のもの”


今はなきヤングサンデー掲載。



テロリストと謎の巨大生物が日本の都市と人を破壊しまくる物語。


説明文だけを見るとB級の匂いがプンプンしますが、

これ、新井英樹の代表作であり紛れもない“名作”です。


調べて見たところ、各分野の著名人が絶賛する名著だそうで、

今まで知らなかった自分を心より恥じます。




僕はその中の捜査官が語る、


『人間である限り、覚悟や信念は曖昧極まりない
人間は性分によって行動し、行動のみが人間を裏打ちする』



という比類なき冷徹で正しいリアリズムに共感しました。


記者会見で自殺するところまで、

キャラクター形成を後押していて素晴らしい。



何度でも読み返したくなる作品というよりも、

大友克洋のAKIRAのように、一回で奪われるような作品です。



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