『東京命日』島田虎之介






あまりにもオサレ過ぎるアックス掲載




東京物語等で知られる小津安二郎の命日に墓参する人々にインタビューする

CM会社の新人の紹介から始まり、最後も小津の命日で終わる。




日本人で初めてカンヌ国際広告祭のテレビCM部門で銀賞を受賞した

伝説のCMディレクター杉山登志や、太宰治、寺山修司等の名前も作中に登場し、

昭和の香りと、届かない偉人の背中を追いかける悲しさも共有できます





アニメキャラのような絵柄であるが何処か懐かしい絵柄で、

映画的な手法や絵コンテで展開して行き、特徴的な人物の様々なストーリーが

終りに向けて凝縮していく方法を取る





ミニシネマを観ているような小粋でいて、悲しい不思議な読後感で、

イタリア、フランス、当時の良質な日本映画のような感じでしょうか??


芝居等が好きな人には響く、読み手を選ぶ作品です





いやー、こんな漫画家がまだ居るということが素直に嬉しいです


漫画喫茶で、隣でイチャイチャしている高校生カップル等気にせず読めました。


紛れもなく、オンリーワンである作者であり作品で、

後に『トロイメライ』で第12回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しています





物語のラスト、全てをかなぐり捨てたCF界の帝王・安土四十六が、

都会の荒地で、向日葵の種を巻きながら寺山修二の



『一粒の、向日葵の種まきしのみに、荒野を我の処女地と呼びき』



と、叫んでいた様子が個人的には好きです

ああいう姿がカッコイイ



その後、四十六が



『わがシャツを 干さん高さの向日葵は 明日ひらくべし 明日を信ぜん』



という風に詠っていることを願わずには居られません




漫画好きなら、芸術好きなら、是非。





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