

イブニング掲載
三十路、非モテ、派遣社員、無気力、マイナス思考
という、いい所がひとつない主人公が、急にモテ始めるという
ありそうで絶対にありえないストーリー
この手の本を読んで僅かな期待を胸に抱いても
大抵は期待を裏切られる結果になるものです
しかしこのマンガの凄いところは、非モテの人の心理描写が痛いほど的を射ていて、
秀逸なところでしょうか??
ダメなところも、誰しもが恋愛経験希薄な時に迷うような状況を
丹念に、丁寧に、絶妙な比喩と絵、その時の心理にあった音楽で表現しています
正直、モテない私のような人間は
本作のように美女と絡む機会など皆無なのですが
『もし、絡んだらどうなるうだろう??』
という仮説をモテキ、という漫画で表現しています
特に登場人物の
中柴いつか(活動的で男性っぽい純粋真面目っ子)
土井亜紀(美人で社交的なOLさん)
小宮山夏樹(美人で遊び好きで尻軽、妖艶)
という、主人公の相手となる女性のカテゴライズが最高に上手いです
大分類で分けられているので、
男性が判別する世の女性、これらのどこかに当てはまりそうで
個人的には、いつかチャンタイプが好きですが、
得意分野は夏樹チャンタイプです
久保ミツロウ氏、女性なのによくここまで男性心理を描けるなー
そこに感心します