モテキ全4巻 久保ミツロウ









イブニング掲載







三十路、非モテ、派遣社員、無気力、マイナス思考

という、いい所がひとつない主人公が、急にモテ始めるという

ありそうで絶対にありえないストーリー



この手の本を読んで僅かな期待を胸に抱いても

大抵は期待を裏切られる結果になるものです



しかしこのマンガの凄いところは、非モテの人の心理描写が痛いほど的を射ていて、

秀逸なところでしょうか??


ダメなところも、誰しもが恋愛経験希薄な時に迷うような状況を

丹念に、丁寧に、絶妙な比喩と絵、その時の心理にあった音楽で表現しています




正直、モテない私のような人間は

本作のように美女と絡む機会など皆無なのですが


『もし、絡んだらどうなるうだろう??』


という仮説をモテキ、という漫画で表現しています





特に登場人物の


中柴いつか(活動的で男性っぽい純粋真面目っ子)
土井亜紀(美人で社交的なOLさん)
小宮山夏樹(美人で遊び好きで尻軽、妖艶)


という、主人公の相手となる女性のカテゴライズが最高に上手いです


大分類で分けられているので、

男性が判別する世の女性、これらのどこかに当てはまりそうで



個人的には、いつかチャンタイプが好きですが、

得意分野は夏樹チャンタイプです



久保ミツロウ氏、女性なのによくここまで男性心理を描けるなー

そこに感心します